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スポック艦長のPhoto Diary

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2012年 08月 07日

相馬野馬追い(番外編)

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今回の野馬追いは南相馬市で開催された
当然福島県ですから津波、原発の被害が甚大な地域である
・・・ということはニュースで嫌というほど聞かされていた
がやはりそれはあくまでニュース報道であって
関西に住んでいると実感が伴わないのは仕方の無いことだろう

相馬野馬追いが復興を支援する為に実施されるということで
私も復興支援に少しでも役立てばという気持ちで
はるばる関西から訪問した
阪神大震災でも復興が進んでも
訪れる観光客が激減して
地元商工会も困っているという話は良く聞かされた

福島だって同じだろう
観光客を呼ぼうと地元が団結して祭りを実施する
その心意気や良しと思う

南相馬市へバスで行く途中で突然通行止めに会った
そこには張り番の警官が駐在して
防災法によりこれより立ち入り禁止と表示されていた
ベテランの運転手も以前の記憶の近道が
原発30km圏内に入り込んだらしい

止む無くUターンして回り道で進んだが
そこはあの飯舘村であった
何度もニュースで聞き覚えのある村で
まさに歴史の中をバスは進行しているのである
やはり現地に行かなければ報道だけでは判らないことがある

ありふれたのどかな田園風景の飯館村ではあった
3枚目の工場や4枚目のコンビにも何の被害も見当たらない
ただ異様なことは人が一人も見当たらないということだけである
2枚目の白石小学校も良くテレビで聞いた名だ
生徒たちは何時になったら又元へ戻れるのであろうか

チェルノブイリの例でも判るとおり
今後数十年は人が住めないのではないか
地震の揺れによる倒壊や
津波の被害は見ただけですさまじさは判る
だがこの飯館村の今でも生活の痕跡がある
家々が立ち並ぶ風景は目に見えない放射能の恐怖を物語る

ちょうど今日は原爆記念日に当たる
偶然とは言え私も9日に長崎で被爆した
爆心地から3.2kmでの被爆で
家に居たので熱戦の直射は辛くも免れた

だが当時の放射能の知識は全く知らされてなく
まして戦時中だったので否応も無く避難など考えも及ばなく
残留放射能にさらされ続け
爆風で巻き上がった砂塵を浴び続けていたのだ

今の福島県の実情は新しい科学的な根拠で
避難勧告を受け残留放射能を計器ではかり
表土の除染作業も進んでいるが
やはり目に見えない恐怖ほど怖いものは無いであろう

そんな無人の飯舘村を通過しながら
仮説住まいの皆様の苦労を思うと
人間のコントロールの難しい
原発は無くすべきだろうと考える
すぐに全廃というのは生活に影響するが
将来は原発に頼らないでも生活できる
我々の生活を見直すことが肝要であろう

水と電気は大切に使うことだ


by captain_spoc | 2012-08-07 00:17 | スナップ


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