2009年 10月 12日
オリャーッ イケーッ セイヤッセイヤッ 三田の三輪神社秋祭りに行った 夏祭りは獅子舞のお神楽奉納であったが 今回はだんじりの布団太鼓 鄙びた町の小さな祭りだが 日本3大祭りとか言われる祇園祭や天神祭りに 優るとも劣らない迫力であった それは祭りを演じる者と見る者が とても近いと言う事である 大きな祭りではその多数の観客で 警備と見る場所が制限されるのは仕方のないこと でもこの祭りでは直ぐ側で 荒々しいだんじりの曳き廻しから だんじり同士の競り合いなどが 担ぎ手の息づかいが感じられるほどの距離だ ワイドレンズを構えてオー凄い迫力と夢中になって ファインダーを外して見たら 担ぎ棒が直ぐ目の前に迫っている 寸での所でなぎ倒されるところであった 写真には何時も扇子を持って担ぎもしない男が だんじりの前をうろちょろしている姿が写っている この男こそ部署の責任者で 前え方、後ろ方で指示を出す 担ぎ手は渾身の力でだんじりを担ぎ上げる 責任者はその長年の経験から 頭を振れ、尻を廻せ、あと少し前へなどと 的確な指示を出す どうしても横に動かないだんじりを 責任者は「あと3回のセイヤッで担ぎ上げろ」 と大声で叫ぶ 稚児たちが叩く太鼓も段々気持ちを昂ぶらせていく 「セイヤーッ3・・セイヤーッ2・・セイヤーッ1・・」「イケーッ」と叫ぶと 男衆は「オリャーッ」叫びながら最後の僅かに残された 力までも絞り出す あれほどに動くのを拒み続けただんじりが ジリッと動いたではないか その時の責任者と男衆の達成感は すぐ側にいる我々にも伝わる 祭りこそ命と粋がる男がいる 故郷の祭りには必ず実家に帰る男もいる 仕事があっても祭りですからと さっさと帰っていった同僚もいた そんな男たちの気持ちが今判った様な気がした 大きな祭りも伝統と規模の大きさから 素晴らしいものだがshow化されている 今年の五穀豊穣を感謝し来年の実りを願う 日本の祭りの原点をこの小さな町の祭りに見たような気がした 私は担ぎ手にはなれないが その男衆の意気地を写真に撮りたい その荒々しさを表現したい 今回は露光間ズームに拘った どこか一点止まっていればいいとか そんなルールは無視して 兎に角激しく荒々しいだんじりを表現してみた タイトルも説明的単語や 詩的な単語などそぐわない 掛け声や叫び声になってしまった それでもまだ足りないくらいの迫力でした
by captain_spoc
| 2009-10-12 20:42
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